令和3年3月4日に開催された市民・都市分科会において、ふじみ野市の一般会計予算および水道事業会計予算が審議された。
会議は午前9時29分に開会し、伊藤美枝子分科会長が議題に取り組む姿勢を示した。
まず、第16号議案・令和3年度ふじみ野市一般会計予算が取り上げられ、環境基本計画策定業務に関して質疑が交わされた。加藤恵一副分科会長は環境基本計画にSDGsの考え方を盛り込む必要性を強調。宮寺和美環境課長は、市民の意見を踏まえながら進めていく方針を示した。また、一般廃棄物処理計画についても意見が交わされ、環境学習のウェブ化の可能性について議論された。
次に、第20号議案・令和3年度水道事業会計予算が審議された。小林憲人委員は、水道料金の逆ざや問題を指摘し、経営戦略に基づく収支改善策が求められるとの意見を述べた。これに対し、上下水道課の髙橋昌巳課長は、給水単価の引き下げや経費削減に努めてきたが、今後は供給単価の見直しも視野に入れると回答。加えて、内部留保資金の活用策についても言及した。これらの取り組みにより、持続可能な水道経営が目指されている。
続いて、第21号議案・下水道事業会計予算についても審議が行われ、特に川越江川川崎調整池の整備に関する計画が紹介された。上下水道課は、浸水被害の軽減を図るため、ポンプによる早期の排水を計画していると説明。今後も、地域の特性に応じた対策を検討していく意向を示した。
今回の会議では、ふじみ野市の環境対策や公共施設の整備に関する重要な提言が数多くされ、具体的な課題解決に向けた議論が活発に行われた。伊藤分科会長は、これらの提言が実行され、地域の未来に貢献できることを期待すると述べた。