令和5年6月、ふじみ野市議会では第2回定例会が行われ、合計28件の議題が上程された。市が提案した議案には、様々な条例の改正案や補正予算が含まれ、特に一般会計と介護保険特別会計の補正予算に関する質疑が目立った。
中でも、青藍会の山田敏夫議員は、一般会計補正予算について深く質疑を行った。協働のまちづくり事業に関する補助金支出について、「どのような企画展で、どのような効果が期待されるのか」と問うた。市民活動推進部の本橋直人部長は、具体的には多言語情報誌「インフォメーションふじみの」を取り上げた企画展を挙げ、その意義を説明した。これにより、外国籍市民への支援の歴史と実績を振り返り、地域支援のあり方を考える機会になると期待されている。
また、山田議員は、文化施設整備事業についても取り上げた。公共工事における建設資材の高騰や物価変動により、追加費用が生じることが示された。特に、ステラ・ウェストを対象にした補正予算の計上理由について調査し、建築単価の見直しや積算根拠の説明を求めた。本橋部長は、詳細な数量見積もりを整備し、透明性確保に努める姿勢を表明した。
さらに、図書館の管理運営事業に関しては、大井図書館のリニューアルに関連し、工事概要や移転スケジュールも質疑の対象となった。教育部長の山中昇氏は、工事期間中の代替措置を講じ、利用者への影響を最小限に抑える計画を説明した。具体的には、イオンタウンふじみ野内での臨時窓口設置が予定されており、市民の図書館サービスを継続する意義が強調された。
その他にも、自転車駐車場条例の改正について質問があり、使用料金改定の必要性や市民への周知方法についての懸念が示された。都市政策部の山風呂敏部長は、民間駐輪場との料金格差を是正し、運営の健全性を守るための法改正が不可欠であることを示し、合理的な説明に努めた。