令和3年9月22日、うるま市議会でさまざまな議論が展開された。一般質問では、市内の外国人居住者に対するワクチン接種状況が話題となった。松田久男議員は、外国人に対する情報提供の現状について問いかけ、企画部参事の中里和央氏は、現在、厚生労働省の情報を案内していると答えた。しかし、うるま市のホームページが日本語のみであることを受けて、外国人に向けた改善の必要性が指摘された。ここで、外国人登録者1,271人のうち、1回目の接種率が47.99%、2回目が27.62%となっていることが示された。
加えて、具志川総合体育館の設計についても、松田議員が注目している。企画部長の金城和明氏は、市民がスポーツや健康増進に取り組める施設と防災機能を備えた設計となると述べた。さらに、この施設は一時的な感染症収容施設としても機能する余地があると説明された。議員からは、医療逼迫時に備えた十分な対策が必要との声が上がり、改良の余地がある点も強調された。
教育現場では、新型コロナウイルスの影響が続く中での対応が求められている。教育部長の宇江城聖子氏は、登校を控える児童・生徒への対応を、「ハイブリッド型授業」の取り組みにより学びを保障することに努めていると説明した。特に心のケアについては、担任や養護教諭が連携し、定期的な健康観察を実施していることが伝えられた。
また、消防部門でも、ドローンの活用が議論に上り、新垣隆消防長は、その有効性を強調した。水難事故を含むさまざまな災害現場での状況を迅速に把握する手段として、ドローンの展開が期待されている。すでに2人のドローンパイロットが存在し、さらなる人員の養成も進めていく計画である。
一方、環境問題も重要な議題となり、古紙の処理に関する質問が投げかけられた。市民の協力も得て古紙のリサイクルを促進する方針だが、最近、古紙処理が逆有償に変わってしまった現状に対しても懸念が示された。市民への影響を最小限にとどめる方策を模索している旨が伝えられた。