令和6年6月25日、うるま市議会第176回定例会が開かれ、各議員から重要な提案がされました。特に、防災機能強化に向けた提案が目立ちました。下門勝議員は、津波の危険に対応できる道路整備の必要性を強調し、「平安名屋慶名線は地域住民の安全確保に不可欠」と述べました。
これに対し、都市建設部長の名嘉眞睦氏は、必要な設計が既に行われていることを明らかにしました。しかし実施時期は未定であるとし、具体的な資金調達の見通しが難しい状況にあることが報告されました。この問題を通じて住民の安全を守るための早期整備が必須であると議員たちは意見を一致させていました。
また、下門議員は具志川海岸線道路の整備構想についても言及し、「災害時の避難活動を支える基盤が必要」と訴えました。これに対して名嘉眞部長は、道路整備プログラムによる整備を進めつつも、資金不足が課題である現状を伝えました。
さらに、議会では不法投棄問題の対策についても議論されました。市民生活部長の松岡秀光氏は、監視カメラの設置による不法投棄原因者特定の実績を発表。「効果はあったが新たな投棄場所が現れる問題もあり、根本解決には市民意識の向上が必要」とし、対策を強化する方針を示しました。
教育行政に関する質問も多く挙がり、特に新しい高校入試制度の導入に関心が寄せられました。学校教育部長の大里元児氏は、「県からは新たな選抜基準に関する情報がまだ得られていないが、学校の連携強化を促す説明会を行う予定だ」と述べました。
選挙管理の問題についても議論が続き、選挙管理委員会委員長の伊波恒夫氏は、過去の開票ミスについて説明。「今後は業務プロセスの見直しも進め、透明性の確保に努める」との立場を取っています。選挙への市民の関心をどう維持し、投票率を向上させるか、様々な改善策が求められていることが浮き彫りになりました。