令和6年6月第176回うるま市議会が開催され、市内での重要な議題が取り上げられた。特に消防行政、災害時の備えや、津堅島の協力金、観光地の整備などが中心となった。
最初に、消防行政についての大城直議員の質問があった。今年発生した能登半島地震や海外の地震の影響を受け、うるま市が消防職員を十分に配置しているかどうかの確認が求められた。消防長の新垣隆氏は、消防職員は130名で、加えて他の部門への人員派遣も行っていると答え、今後も人員配置について見直しを行っていくと強調した。
次に、津堅島に関する質問も出てきた。津堅島協力金について、大城議員は近隣の久高島の取り組みを挙げ、自助努力を助ける協力金制度の導入提案を行った。市民生活部長の松岡秀光氏は、地域住民の同意が必要であると述べた。
続いて、トゥマイ浜ビーチの砂流出対策についても議論があった。大城議員は過去の台風による影響で砂が流出し、現在の砂の戻り具合が悪化していると訴え、都市建設部長の名嘉眞睦氏は、沖縄県管理者と協力し、状況確認と資料収集を進めると述べた。
また、骨髄ドナー支援が重要なトピックとして取り上げられ、ドナー助成制度の拡充に向けた意見も出された。市民生活部参事の古謝哲也氏は、この助成制度が一定の効果を持っているとしながらも、さらなる見直しが必要だとした。その一方で、ブルーカーボンを生かした地域振興の可能性について議論し、農林水産部の座喜味達也氏が棲息環境の保全と観光資源の効果的な管理の重要性を述べた。
不法投棄問題では真栄城隆議員が、発生件数や防犯カメラの設置状況、登録業者のデータ収集などを求めた。市民生活部長は現状を報告し、今後の施策について防犯カメラの運用とその効果を検討していく必要があると述べた。