令和4年6月の第160回うるま市議会が開催され、市民大学「長寿大学」の設立や海中道路の観光資源価値向上について多くの議論が交わされた。議会では、特に長寿大学の開設に関する発言が多数を占めた。これは高齢化が進む中、アクティブシニアの育成を目指すもので、東浜光雄議員は「長寿大学の開設は早急に取り組むべき重要な課題だ」と強調した。
この大学は、高齢者が健康で生きがいを持ち生き続けるための場として位置づけられている。社会教育部参事の兼城哲夫氏は、現在の取組としてニーズ調査を実施し、講座内容の充実を図るとの見解を示した。格式ばらず実用的なカリキュラムを提供し、地域への貢献を促すことを目指すと述べた。
次に、海中道路ライトアップ観光景観形成事業について、議論が行われた。この事業は、平成26年度から取り組まれており、観光価値向上を目的としている。東浜光雄議員は、「海中道路の景観を最大限に生かした観光誘客が必要である」と指摘し、再検証の必要性を訴えた。経済産業部長の松岡秀光氏は、観光振興課の取り組みとして、海中道路の認知度を高める策を講じていることを報告した。
また、フィッシャリーナ構想についても言及があり、経済産業部長の松岡氏は、「フィッシャリーナの整備が地域経済に良い影響を与える」と期待を寄せた。この構想は、観光地としての魅力を高めるとともに、地域住民に新たな機会を提供することを目指している。
さらに、行政は津堅島海底送水管更新工事の進捗状況についても触れ、公的機関との連携を強める必要性が強調された。市水道部長の座間味修氏は、工事が米軍の協力を要するため道のりは厳しいことを認めた。地域の住民はこの問題に高い関心を示しており、迅速な対応が求められている。
また、赤道幼稚園跡地の活用に関する質問もあり、行政側は「今後の方針を検討中」とする回答を示した。地域の高齢者 社会の現状を考慮し、今後の活動を支えるための環境整備が必要だとの見解も共有された。