令和3年6月、第149回うるま市議会の定例会では、様々な課題について議論が交わされた。主に道路の整備や新型コロナウイルス対策、子ども議会の取り組みが進められた。
特に、道路の環境整備については、幸喜勇議員から旧平良川交番跡地付近の市道105号線拡幅に関する質問があった。都市建設部長の目取真康史氏は、県との調整が進んでおり、今年度中に工事に着手する見込みであると述べた。
一方、新たに導入されたGIGAスクール構想に基づく小・中学校でのパソコン活用が進む中、児童生徒へのオンライン活用状況が報告された。指導部長の宇江城聖子氏によると、アクセス率は58.9%に達したもののさらなる拡充が求められている。
また、議論に上った子ども議会では、執行部の取り組みとして子どもたちの意見をより反映する手立てが検討される必要があるとの意見が出た。教育部長の赤嶺勝氏は、子ども議会による提案が市政に反映されることで、地域における子どもたちの意見が重要視されることを強調した。
加えて、新型コロナ関連支援についても質疑が行われた。飲食業や観光業への支援策が一環として話し合われ、早急に情報発信を行うことが提案された。経済部長の松岡秀光氏は、タクシー事業者等支援事業の整備を進め、多様な支援策が検討されることを説明した。
生活困窮者支援に関する提案も出され、市民からの相談に迅速に対応できる体制を確立する必要性が指摘された。福祉部長の幸地美和氏は、生活困窮者自立支援金の支給を計画していることを説明した。
最後に、うるま市での野犬被害についても重要な課題として上がった。市民部長の新里禎規氏は、野犬捕獲に向けた対応を進めていることを説明し、市民に対して注意喚起を行い、今後も協力を継続する方針を述べた。
うるま市議会での意見交換は活発であり、さらに市民の声を反映した政策が求められていることが改めて確認された。