令和4年6月開催の第160回うるま市議会では、重要な施策と住民生活に直結する多様な議題が取り上げられた。
まず、ハンギングバスケットによる花卉産業応援について、天願久史議員が盛岡市との友好都市提携を背景に、地元花卉生産者への支援の重要性を主張した。農林水産部長の佐次田秀樹氏は、同市の成功事例を紹介しつつ、うるま市が取り組むことを約束した。
次に肥料、飼料、燃料等の経費高騰についての質問も行われた。天願氏は、農家への経済的影響について尋ね、佐次田氏は新型コロナウイルス感染症による影響を挙げつつ、対応策を検討する姿勢を見せた。特に、花卉産業を持続可能なものとするための具体策が求められている。
具志川小学校の校舎改築についても議論された。仮設校舎が設置されることが決まったが、詳細については社会教育部長の赤嶺勝氏が、運動場の代替利用が予定されていることを明らかにした。地域住民の安全を守るため、適切な対応が求められている。
うるま市の文化財指定申請に関しても関心を集めた。具志川グスクにおける歴史的価値について説明があり、文化財保護審議会による検討が進んでいることが確認された。
また、ICTを活用した子育て支援に関連した質問も行われ、保護者への情報提供を強化する新アプリ「うるポン」の導入が進んでいることが強調された。これは公的サービスのデジタル化を進める一環であり、今後の進展が期待される。
さらに、道路通報アプリの導入提案も行われ、市民の安全確保や行政の業務効率化の一環として重要視された。これに関しては、関係機関との協議が進行中である。
給付金事業への言及もあり、公共施設の維持管理や地元企業への支援が求められた。市の財政の健全化を図りつつ、市民サービス向上に努める姿勢が見受けられた。