令和4年4月25日に行われた第159回うるま市議会臨時会では、行政報告とともに、さまざまな議案が審議された。会議は10時06分に開会し、新型コロナウイルス感染症対策が重要なテーマの一つとして取り上げられた。
市長の中村正人氏は、無料のPCR検査を5月31日まで延長するとの報告を行う。4月28日まで予定されていたこの検査は、感染状況に応じて延長することとなった。他にも、新型コロナウイルスの3回目ワクチン接種状況についても触れ、多くの年齢層で接種率向上の必要性が指摘されている。
また、議会では専決処分の報告が複数あり、特に車両事故に関連する専決処分については、相手方に損害賠償金を支払った旨が報告された。この問題に関連して、市職員における事故防止策としての安全運転マニュアル改定や職員意識の向上が求められている。
行政報告の後には、いくつかの条例が一括審議された。その中で、うるま市税条例の改正や、職員の給与に関する条例については、新型コロナウイルスの影響を受けた地域経済を考慮して、一定の賃金引き下げが提案されており、これに対して議員からは慎重な意見も出ている。
特に注目を集めたのは、津堅島訓練場水域における米軍訓練に対する議案だ。市議会は、過去には行われてきた米軍によるパラシュート降下訓練への抗議を強調し、今後の安全を求める意見書を採決。さらにこの訓練の中止を求める決議案も提出され、事故の危険性や地方自治体の安全保障の観点から強い訴えがなされた。この件に関しては、各議員からの賛同を得て大多数でこれらの意見書は可決された。
会議では、その他にも職員給与や固定資産税の改正案など、市民に影響を与える重要な議題が継続して話し合われ、各議案は慎重に審視される必要がある旨が展開された。市の行政機関としての roleが求められる中、議員たちの関心と市民への応答が続けられることとなる。