令和5年2月に開催された第167回うるま市議会定例会では、多岐にわたる一般質問が行われた。
特に注目を集めたのは、幸喜勇議員による道路行政に関する質問である。議員は、上江洲区における道路整備の遅れに言及し、「長期未整備の都市計画道路の解消を急ぐべき」であると強調した。これに対し、都市建設部参事の名嘉眞睦氏は、「実施設計は完了し、今後5年度内の整備工事を予定しています」と述べ、進捗状況を説明した。
また、障がい福祉ガイドブックの作成についても、議論が交わされた。幸喜議員は、このガイドブックが市民と市職員双方に役立つ資料になると指摘し、その実現を支持した。それに対して、福祉部長の幸地美和氏は「令和5年2月中旬に1,500部の納品を行い活用を開始する」と回答した。
仲嶺・上江洲地区の産業基盤整備事業に関しても、何度も質問がなされ、マスコミにも注目された。この事業は、地権者の同意の下で進められているが、企画部長の金城和明氏は「準備組合の設立に向けて、地権者からの協力を得ることが重要である」と話した。議会での議論により、市民の関心も高まり、地域の声をくむ努力が求められている。
最後に、幸喜議員は、困り感のある家庭への支援制度の強化を強調した。市長の中村正人氏は「包括的な支援を実施し、自立に向けた支援に取り組む」と述べ、その必要性を強調した。