令和4年の9月に行われたうるま市議会では、教育、福祉、道路行政に関する重要な項目について複数の議員が質問した。
特に、給食費無償化に関する議論が盛り上がりを見せた。学校教育部長の宇江城聖子氏は、県内の41市町村の中で2市4町7村が導入していることを示し、現行制度の改善に努めていると述べた。市内の小・中学校において、就学援助制度で困窮世帯の給食費を無償とした。その上で、全児童・生徒への無償化には恒久的な財源の確保が必要だと強調した。
次に、道路行政に関しても意見が交わされ、特に市道与那城13号線と宮城島池味区内の生活道路の整備状況が報告された。都市建設部長の浜田宗賢氏は、与那城13号線の未整備部分が地権者の同意を得られないため、工事が進まないと説明した。一方、池味区の道路整備については、地元からの要望に対する調整が進められているとのこと。同様の意見が確認され、生活道路の拡幅整備においては地域住民の意向を尊重する必要性が議論された。
生活排水路や排水溝の整備に関する質問もあり、勝連の一部地域において排水不良の報告が寄せられた。都市建設部はその対策を検討中で、排水機能の向上に向けて注力する姿勢を見せた。
自治会からの要請に対しても、各部門が対応を進めており、特に件数が増えつつあることから、行政の側でも迅速かつ適切な対応が求められる。議会では、地域需要や安全面を考慮した速やかな整備が期待されている。
さらに、診療所の開設についても議論が行われた。平安座島は住民からの強い要望が上がっているが、市民生活部長の新里禎規氏は、財政的な観点から計画が難航していることを認識している。住民との意見交換の中で、実現に向けた調査やアンケートの必要性が指摘され、実用的な方策を模索する姿勢が必要とされている。音響やアートイベントの開催など、地域コミュニティの活性化支援も行われており、市民負担軽減が求められる中、未来のプランが大きく期待されている。
この日、議会においては多くの意見が出され、地域に即した政策の実現に向けた具体策の模索が求められているとの認識を全議員が深め、今後の議事進行が注目される。市民協働による取り組みや住民の意識向上が、より良い市の発展につながることが期待されている。