令和6年3月に行われた第173回うるま市議会での一般質問では、様々な重要議題が提起された。特に火災対策のための沖縄県消防指令センター整備や、地域の施設「あやはし館」に関する問題が多くの注目を集めた。また、先日開催された「うるまサウナフェスin勝連城跡」においては、成功裏に実施されたことに喜ぶ意見が交わされたが、課題も多く残されている。
伊波洋議員からの質問では、沖縄県消防指令センターの整備事業について話が及んだ。現在の消防指令センターは老朽化が進んでおり、早急な更新が求められている。消防本部参事の福地常勝氏は、「新たに指令センターを整備し、令和8年の供用開始を目指しており、事業費については各市町村と協議をする予定だ」と述べた。
次いで、あやはし館の指定管理に関する質問があり、経済産業部長の松岡秀光氏が、裁判が続いているため明け渡しの見込みが立ちにくいことを説明した。特に、光熱水費の未請求に関しても検討が必要であるとの見解を示した。
また、今年度の地域イベントである「うるまサウナフェス」についても言及された。プロポーザル方式で実施されたこのイベントは、地域資源の活用に寄与したとしつつも、参加費や事業収支の不透明感が残っていることが指摘された。
議会における補助金制度改革の議論では、うるま市が過去の評価を受けながら改善を重ねている状況が報告された。これに対し、伊波議員は、「補助金の使途を透明にし、効果的な運用を導く必要がある」と意見を述べた。
絞り込んだ議題の中でも、うるま市の介護・福祉サービスについての質疑が目を引いた。福祉部長の幸地美和氏は、「2025年問題に備えた体制が急務」とし、適切な支援の拡充が求められていることを伝えた。
最後に、川崎小学校前の交通安全対策については、課題が多く残されていることが改めて強調され、危険を未然に防ぐための具体的な安全対策の強化が必要とされる意見が一致した。⟩