令和元年12月の第135回うるま市議会が開催され、市の重要課題に関する議論が活発に行われた。特に、排水整備や土地利用計画、水産業の活性化に関する発言が印象的であり、多くの議員が具体的な問題と改善案を提起している。
一般質問の中で、佐久田 悟議員は、与那城区内の排水整備問題について触れ、地域の冠水状態に対する早急な対策を求めた。都市建設部長の目取真 康史氏は、要請を受けて12月6日に排水路の清掃や草刈りを行ったと報告。引き続き、排水路の維持管理に努める考えを示した。
また、経済部長の佐久川 篤氏は、与那城西原地区の土地利用についても言及し、農業振興地域としての土地利用が必要であると強調。市との連携を図りながら、新たな発展を目指す方向性が議論された。特に、農地と都市的土地利用の共存が求められる中、生産性の向上へ向けた民間投資が期待される。
水産業に関しては、若手漁業者の奮闘が報告された。平安座海中道路のしゅんせつ要請に関する進捗が説明され、都市建設部参事の浜田 宗賢氏が、県と連携し、漁業協同組合と調整中であることを伝えた。これにより、地域の水産業が活性化されることが期待される。
市職員人材育成については、職員の資質向上を図るため、若手・中堅職員への多様な研修プログラムの実施が報告された。特に、職員が積極的に地域事業に参与することで実践的な能力を高める環境作りが進められている。
教育行政では、与勝第二中学校の存続に関する審議が続けられており、地域との協働による特色ある学校づくりが求められている。地域住民が参加することによって、教育の質の向上も図られると指摘された。さらに、津堅小・中学校の運営が議論され、移住促進政策の一環として、空き家の活用や地域の住民の絆を強める提案がなされている。これに対して、教育委員会や企画部の連携が強調された。
このように、今回の議会では、市民の生活の質や地域社会の発展に向けて具体的な施策が提案されており、各部門の連携による解決策の模索が行われた。今後も、これらの議論を元に実行可能な対策が講じられることが期待される。