令和5年6月に開催された第168回うるま市議会定例会では、重要な議題として複数の専決処分や条例改正が議論された。特に注目すべきは、うるま市の一般会計補正予算(第1号)や税条例の改正、固定資産税の課税免除に関する条例についてである。
また、陸上自衛隊勝連分屯地へのミサイル配備を巡る請願が提出され、住民説明会の開催が求められた。市民の間には不安の声も多く、請願内容が不採択となったことに対する反対意見も出された。反対する議員たちは、防衛省による説明会を開催すべきであるとの姿勢を貫いた。
さらに、議案第45号として提案されたうるま市火災予防条例の一部改正も重要なテーマの一つであり、急速充電設備に関する規制の緩和が議論を呼んだ。委員からは、過去に火災が発生していないとの報告があり、リスク低減の観点から改正が支持される声が上がった。
その他、子ども医療費助成制度の改善に関する発議も行われ、現物給付に対する国のペナルティ廃止が求められるなど、市民生活に密接に関連する問題についても多くの議論が交わされた。子育て世帯の支援や貧困対策が重要視され、意見書として提出されたことは、地域の声が反映される重要な一歩と捉えられる。尚、地域住民の意見を踏まえた議会の対応が求められている。
最終的には、伐木条例や公共施設へのZEB導入、医療費助成制度に対する具体的かつ実効性のある提言が、今後の議会運営における課題として残された。また各委員による県外所管事務調査が実施されるなど、うるま市議会は地域課題の解決に向けた積極的な対応を見せている。