令和3年2月第147回定例会では、うるま市が直面している諸課題について、熱心な議論が交わされた。
特に市道の交通渋滞問題は、議員から多くの要望が上がった。字具志川地内の県道8号線と37号線の交差点では、通勤時間帯に混雑が発生しやすいとのこと。
通行量は1日2万6千台を超え、混雑解消のための対策が求められた。特にラウンドアバウト導入が提案されたが、交通量が基準を超えるため厳しいとの見解が示された。
次に、イモゾウムシやアリモドキゾウムシなどの害虫根絶に向けた取り組みが報告された。これまでに約16億円が費やされ、特にイモゾウムシの駆除が進められているが、引き続きの監視と防除が必要とされている。
ひとり親世帯支援に関しては、新型コロナウイルスの影響による家計急変者に対し、再給付金が支給される計画が発表された。本市の支援が多くの困窮世帯に届くことが期待されている。支援の周知に関しては、さらなる工夫と取り組みが求められる。
さらに、畜産振興に関連する項目が取り上げられ、特に牛の飼養農家の増加が好ましい結果をもたらしている一方で、豚の飼養農家は、飼養者の高齢化や病害の影響を受けて減少傾向にあることが言及された。今後の持続可能な畜産業の構築が重要である。
製糖工場の改築に関する意見も多く、ただの砂糖生産に留まらず、工場見学や体験施設など、観光地としての活用も視野に入れるべきとの提案もあり、地域振興につながることが期待されている。
最後に、水道本管の整備に関しても議題に上がり、過去10年でほぼ100%の普及率を達成したと報告されたが、さらなる整備計画の必要性も指摘された。このように、議会では市民の生活に直結する課題が多岐にわたり、多くの声が反映される形で議論が行われたことが印象的であった。今後の進捗に期待が寄せられる。