令和元年7月2日に開催された第133回うるま市議会では、市民を対象とした重要な議題が数多く議論された。
特に注目されたのは、シヌグ堂周辺整備計画についての発言だ。大屋政善議員は、県道伊計平良川線の整備に関連する要請書をもとに、観光拠点化を狙った整備が進められていることを紹介した。浜田宗賢都市建設部参事は、調査の目的を観光資源の利活用とし、具体的な整備計画の概要を説明した。
現在、整備計画はシヌグ堂遺跡周辺の景観資源活用を考慮した内容となっており、地域の憩いの場の提供を目指すという。課題としては、県道の計画位置が未確定であり、整備計画の範囲確定が難しいとのことだ。大屋議員は、地域活性化のため、県との調整を急ぐ必要があると強調した。
次に、うるま市立老人福祉センターの崖崩れに関する報告が行われた。福祉部長の当間重俊氏は、応急措置として安全確保のためのカラーコーン設置について触れ、今後の調査に基づく対応を考慮する必要があると述べた。また、県道伊計平良川線に関する質問も続き、地域住民の安全に直結する重要なインフラの整備に対する期待が寄せられた。
教育部門においては、県内の教育従事者の環境改善や人材育成について多くの議論がなされた。特に、会計年度任用職員制度の影響や育休制度に関する取り組みについての質問がなされ、当局は現行制度の適正化を進める意向を示した。市民の声として、子どもたちの安全を確保するための学校の環境改善案が提案され、教育委員会の取り組みが求められた。
さらに、行政が取り組んでいる多胎児支援について、現状や今後の施策が説明され、特に経済的負担を軽減するための政策対応が重要視されていることが報告された。その他、地域活性化のための公園整備や空き家対策も議題に上がり、市が積極的に関与する姿勢が求められた。
最後に、あやはし館のイベント開催状況が確認され、地域との連携を深めた取り組みの強化が期待される。最近稼働していない風力発電施設の再開についての議論もあり、引き続き関係者との協議が行われる見通しである。議会では市民の生活安全や地域振興に向けた多角的な方策が議論され、さらなる発展に向けた意見が多数寄せられたという。