令和5年12月の第171回うるま市議会定例会では、複数の重要議題が取り上げられた。
特に注目が集まったのは、旅客ターミナル建設の進捗に関する議論である。市の経済産業部長、松岡秀光氏は、「沖縄県が中城湾港の港湾計画を策定し、クルーズ船専用岸壁の整備を位置づけている。」と述べ、早期整備に向けた活動を続けていると強調した。市は、このターミナルの設置が観光誘致に必要不可欠であると認識しており、県に対して働きかけを行っている。
さらに、南北大東島向けの航路開設についても言及された。松岡氏は過去にチャーター便を活用した実績を示し、今後も航路の拡充を検討する意向を示した。
トラックターミナルの開設については、都市建設部長、名嘉眞睦氏が「沖縄県からは整備予定がないとの回答を受けている。」と説明し、市の方針としては、県の動向を注視する必要があるとのことだ。これが進展すれば、更なる物流の効率化が期待される。
また、重要港湾整備に関する要望についても話が及んだ。松岡氏は、沖縄県及び沖縄県港湾協会と連携し、「岸壁延伸整備の早期実現を目指して働きかけをしている。」とし、今後も継続的に要請を行っていく意思を表明した。
農業関連では、人・農地プランの進捗状況が共有された。後継者不足などの課題が浮上し、地域計画の策定に向けた具体的な取り組みが進行中であることが示された。まさに地域に根ざした農業支援の重要性が強調され、今後の具体的な進展が期待される。
最後に、スポーツ少年団に関する研修の開催も報告され、参加者からはハラスメント防止に向けた意識が高まったとの感想が寄せられた。松岡氏は定期的な研修の実施を検討しており、指導者たちのスキル向上と子供たちの健全な成長を支える取り組みが続けられることは、地域全体にとっても重要な成果となるであろう。