令和5年6月3日、うるま市議会は第168回定例会を開き、様々な議題が討議された。特に、地域Wi-Fi環境整備や沖縄北インターチェンジ改良整備が重要なテーマとして取り上げられた。
地元の金城加奈栄議員は、地域Wi-Fi環境の整備進捗について質問し、成果を求めた。経済産業部長の松岡秀光氏は、津堅島を含む17カ所にWi-Fiアンテナが設置されていると回答した。しかし、未設置区域もあることから、さらなる整備を急ぐよう期待感が示された。
沖縄北インターチェンジの改良計画についても関心が寄せられた。改良工事が令和5年2月に完了し、国道329号の左折レーンの新設等が報告された。都市建設部長の名嘉眞睦氏は、効果の検証を今後行うとも述べた。
一般質問では、金城議員が公共交通機関の改善を目指す発言を行い、特にバス停留所の屋根付き上屋の整備を強く要望した。道路交通部長は、整備に向けた検討状況を伝え、地域住民の安全を確保する旨を強調した。
また、うるま市総合アリーナの整備基本計画が進行中であることも議論された。総事業費約140億円の中には、スポーツ振興機能や健康増進機能、防災機能等が含まれ、市民からの期待も高い。
環境問題に関しては、PFOSやPFOAといった有害物質の調査が進行し、各種対策が求められている。市民への情報提供が重要との認識が示された。
さらに、復帰後の公民館や地方自治体の老朽化問題も取り上げられた。市民生活部長は自治公民館について振り返り、整備に向けた計画について言及した。市は、各公民館の機能強化に向けた取り組みを進める方針を示し、今後の進展に期待が寄せられる。
総じて、本議会は地域の重要課題に真摯に向き合っており、市民の声を反映した施策の推進が求められている。議員たちの質問は、今後の政策の実施に向けた基盤となることが期待される。