令和3年12月のうるま市議会では、一般質問が行われ、主要なテーマとして修学旅行やいじめ防止、成人式、さらには沖縄本土復帰50周年に関する意見が交わされた。
まず、うるま市小・中学校の修学旅行が新型コロナウイルスの影響で約2年間中止になっている問題が浮き彫りにされた。又吉法尚議員が、「学校行事の中で修学旅行が果たす意義を改めて考える必要がある」と述べ、その目的について指導部長が回答した。指導部長の宇江城聖子氏は、「修学旅行には人間関係の形成や社会参画の資質を育成する意義がある」と強調した。
また、議員からは代替行事の実施状況についても質問があり、教育としての取り組みが支援されていることが確認された。生徒たちの気持ちに寄り添った活動が必要であるとの意見も寄せられた。
次にいじめについて、宇江城聖子氏は、「うるま市ではいじめ防止基本方針を制定し、教育委員会としては人権教育や道徳教育を充実させている」と話し、継続的な取り組みが求められることが確認された。特に、ネット上でのいじめやトラブルが増加している現状に対し、学校が主体となった対応が重要とされ、学校間連携や地域の協力も必要とされている。
成人式に関しては、新型コロナウイルスの影響を考慮しながらも「すべての新成人が成人式を迎えられるように、感染対策を徹底する」と述べた教育部長の赤嶺勝氏は、期待の声が上がった。特に保護者の入場制限や2次会の考えについての質問もあり、多くの市民が関心を示していることが伺えた。
さらに、沖縄本土復帰50周年についても話題に上がり、復帰に向け取り組んできた歩みや今後の方針について市長が説明。「沖縄県は復帰からの格差是正や自立した沖縄の実現に向けて努力してきた」という。そして、観光振興や地域振興も視野に入れているとし、地域住民の意見を反映させた施策の重要性が強調された。
具体的な活動の一環として、スケボー環境づくりについての議論もあり、子どもたちが安心してスケートボードを楽しめる場所が求められていると意見が交わされた。このように、子どもの健康育成や安全対策に向けた施策が必要であるという認識が議論された。
最後に、現代社会の安全に対する意見も数多く寄せられたが、特に大家族の中で重要な役割を果たす高齢者のため、安心安全な地域づくりへの取り組みの強化が求められた。議員たちの活発な質疑が行われ、うるま市の未来に向けた施策の必要性が再確認される会議となった。