令和3年6月、うるま市議会の第149回定例会が開催された。
議会では、あやはし館の管理運営に関する課題が浮き彫りとなった。
特に、前指定管理者による施設の占有状態が問題視され、早急な対応が求められる。
大屋政善議員は、管理者としての市の立場を強化するため、法的手続きを進める必要があると指摘した。
これに対し、市長の中村正人氏は「指導する立場として、早期に正常な管理を行っていきたい」と述べた。
市は、前指定管理者との係争中であり、現状の解消が急務ではあるが、具体的な行動は見えない。
市の手続きについては、十分な説明がなされなかったことが問題視されている。
これに対し、新里市民部長は「指示を誤解した部分もある」と認めており、今後の方針が示されていない状況が続いていることを懸念する声がある。
さらに、市内の他の観光施設との連携強化も点として挙げられた。
議会はまた、ポスター掲示板の撤去問題にも触れ、市民の意見が関与されるべきであるとの意見が出た。
ポスター掲示板の撤去においては、実際の作業員の自主的な判断が反映されていたが、業者の手続きに疑問が残る。
この問題は、単なる手続きの失敗に留まらず、市の信頼性にも影響を及ぼす懸念がある。
今後、市は全ての関連業者へ適切な指導を行い、トラブルを未然に防ぐことが重要であると強調されている。
あやはし館の運営が正常化されないまま、他の観光施設の発展性にも影響が出る可能性があるため、議会からの指摘は重く受け止められている。
IoTやAIを活用した新たな管理手法の検討も議論され、視野を広げた改善策が今後求められる。
現状の課題を解決するには、迅速な対応が不可欠であり、すべての関係者が同じ方向を目指す必要がある。
議会はこの問題に継続的に取り組み、次回の会議に向けての提言が期待されている。