令和3年12月16日、うるま市議会において、重要な議題が取り上げられた。中でも、職員のメンタルヘルス問題や、新型コロナウイルスの影響が顕著に現れている。
まず、メンタルヘルスについて、宮里朝盛議員が「市職員の心の健康について教えてほしい」と質問した。総務部長の古謝哲也氏は、精神疾患による長期休職者が増加している状況を説明した。具体的には、ここ数年間で休職者が10名前後だったが、令和2年度から令和3年度では増加傾向にあり、コロナの影響があると述べた。
宮里議員は、過去5年間の精神疾患による休職者数について、平成29年度は9名、平成30年度は10名、令和元年度は8名、令和2年度は14名、令和3年度は16名であり、確実に増加していると強調した。特に、精神的負担が高まる中、苦情やトラブルが精神的ストレスを引き起こしているという実情も明らかにされた。
次に、道路整備事業について、宮里議員が「工事期間がかかっている」と状況を問いただしたところ、都市建設部参事の浜田宗賢氏は、県道224号線の整備が進行中であり、完了予定が令和6年度になると説明した。地域コミュニティからの声も寄せられており、早期完了を要望されている様子がうかがえた。
さらに、米軍施設からの汚染水流出について、宮里議員が「安全管理体制の強化を」と要望。企画部参事の中里和央氏は、関係機関に対し強く申し入れを行っていると応じた。米軍の環境管理が求められている中、引き続き問題解決に着手することが必要とされる。
最後に、保障的な視点である新型コロナワクチン接種に関する質問も行われた。ワクチンの接種状況、特に若年層の接種率の低下についても議論された。企画部参事の中里和央氏は、若年層の特有の懸念や誤解が影響しているとし、今後の対策として夜間接種や予約なし接種の実施を述べた。
本議会では、市民の健康安全を守るための施策が重要視され、職員や市民の生活環境改善につなげる対策が求められている。