令和5年9月22日に開催された第170回うるま市議会では、複数の重要な議題が取り上げられた。特に、赤道328番地周辺の排水路整備と米原区内道路整備について、議員たちからの質問が集中した。
赤道328番地周辺の排水路に関して、仲程孝議員は、排水路が市によるものではなく個人整備であるため、整備の難しさを指摘した。当該排水路が一部未整備であることが周辺住民に冠水被害をもたらしている状況に対し、住民からの要望が寄せられていることを強調した。これに対し、名嘉眞睦都市建設部長は「市による排水路整備は厳しいが、関連者での整備協議があれば検討することも可能」と発言した。
また、米原区内道路整備においても、仲程議員は、進行中の道路の問題点を挙げ、根本的な整備の必要性を訴えた。それに対し、名嘉眞都市建設部長は「現状把握は行っており、早急な補修が必要である」と答えた。
さらに、赤道小学校でのSDGsの取組に関しては、大里元児学校教育部長が新赤道自治会との連携による地域猫対策などの具体的な取組を紹介した。この活動が地域と学校の結びつきを強め、児童に地域への関わりを促すという教育的な意義も持つと述べた。
農業生産者への支援についても、幾つかの施策が紹介された。特に、農機具購入に関する補助金が廃止された背景において、復活を望む声があることを仲程議員が指摘し、佐次田秀樹農林水産部長は「改善点について検討する」との姿勢を示した。
また、ふるさと納税の制度改正に関する質問では、松岡秀光経済産業部長が直近の寄附金の伸びに触れ、制度改正後の影響を見極め、寄附関連の対策を進める考えを示した。
最後に、送迎用バスの安全対策については、上運天健こども未来部参事が新たな安全装置の設置が義務づけられたことを報告し、進捗状況や当局の協力姿勢についても触れられた。今後いかに市民・地域と連携を図り、災害時の対策を強化するかが問われる時代にある。