令和4年6月17日、うるま市議会は第160回定例会を開催した。議題には、令和4年度の補正予算案が中心に取り上げられた。特に、一般会計補正予算については、重要な経済対策や福祉施策を通じた市民への影響が強調された。
市長の中村正人氏は、今回の補正予算において新型コロナウイルスワクチンの間違い接種があったことに言及し、同市ではファイザー製ワクチンを誤って再凍結した後に接種したことを報告した。これによって、約4,519回の接種がなされたという。市長は、「接種された市民に対し通知を行い、希望者には抗体検査を実施する」と述べ、再発防止策も徹底する意向を示した。
又、補正予算の議題において、仲本辰雄総務委員長が「予備費の1億5,000万円増額について、無料PCR検査の継続や生活支援費の必要性が背景にある」と説明した。前年度と比較しても、補正予算の確保が求められている。
また、この日は一般質問も行われ、国吉亮議員から、新電力企業との契約について質問が上がった。市は、安価な電力を採用することで経費削減を図る計画を進める考えを示した。更に、子供の居場所を支援する施策や、障害者への配慮についても重点的に議論され、予算の透明性や公平性に関する要望も寄せられた。
事故や転倒の危険性がある公園の点検や、生活困窮者への支援金の拡充案も議題にあがり、市議会内での意見交換が活発に行われた。特に、公園の遊具の整備や、障害者用のトイレの必要性に関しても意見が集中した。
今回の会議は、ウクライナ避難民支援や、地域振興策、さらには維持管理における財源確保など多岐にわたる内容が議論され、市民サービスの質向上に向けたさまざまな取り組みが話し合われた。市は、議員たちとの連携を強め、今後の施策に生かしていく方針を示した。