令和3年6月11日、うるま市の第149回定例市議会が開催された。議会では主に、監査委員の選任やデジタル社会の形成に伴う関連条例の整理についての議案が審議された。
議案第63号では新たに監査委員に選任された豊濱光則氏について、うるま市長の中村正人氏が提案を行った。この監査委員は、現任の安慶名忠信氏が任期満了となることから、同氏の後継としての選任となる。
議案第64号については、市民部長の新里禎規氏が説明を行った。デジタル社会の形成を図る法律の施行に伴い、関連する条例の改正が求められており、個人番号カードの発行に関する規定の明確化や、新たな手数料徴収の可能性が示された。特に、個人番号カードの再発行に関する新たな業務委託が関連しており、運用体制の整備も併せて行われる。
また、令和3年度一般会計補正予算案についても積極的な議論が交わされた。仲本辰雄議員は、教育費の繰越について質疑を行い、情報機器整備事業の遅れについて指摘した。これに対し、指導部長の宇江城聖子氏は、納品の遅れの原因を供給不足によるものであると説明し、各市町の入札状況の違いに言及した。彼女はまた、納品検査の方法についても詳しく述べ、各学校における検査の実施状況も報告した。
新規就農者を支援する事業の内容も提案され、受入れ農家の貸出に際しては、必要な条件が整わない場合にどのように対処するかについても質問が寄せられた。経済部長の松岡秀光氏は農業の安定した経営が重視されるべきであるとの姿勢を示した。同時に、地域交通の維持や公共事業の進行状況も織り交ぜながら、全体的な市政の透明性を持たせる方針が授けられた。
最後に、文化振興に係るきむたかホールの機能強化事業が報告され、教育部長の赤嶺勝氏からは、プログラムの詳細や観光客誘致に向けた課題が述べられ、議員たちの関心が集まった。特に、現代版組踊を通じて沖縄の文化を発信する取り組みが強調され、実施体制についても具体的な進展が期待される。