令和5年12月19日、うるま市議会第171回定例会の第9日目が開催され、様々な重要な事項について議論が交わされた。
今回の会議では、特に「学校プールの在り方」について多くの議員が関心を寄せた。伊波良明議員が、水泳指導の現状や、学校プールの老朽化について言及した。特に、30年以上経過した学校プールの数が多く、具体的には15校が築30年を超え、そのうち5校は築40年を超えているとのことである。伊波議員は、これらの学校プールの更新が急務であると強調した。
社会教育部参事の兼城哲夫氏は、老朽化が進行している学校プールの整備に関して現在調査を実施していると述べ、さらに、浦添市や北谷町でのスイミングスクールへの委託事業の成功例を引き合いに出し、うるま市でも学校プールの運営方法見直しが必要と考えていることを示唆した。特に、教育現場では教員の負担軽減が課題であり、専門家による水泳授業の導入が効果的かもしれないとの意見もあった。
また、同じく議論を呼んだのが「大相撲」についてである。美ノ海関が新入幕を果たしたことに関し、地元出身の力士への応援や、観光大使としての存在感を高めるべきとの意見が多かった。市長は、美ノ海関を地域の誇りとしながら、観光大使に推すことを前向きに考えることを示した。
さらに、道路行政についても重要な発言があった。伊波良明議員は、市道石川68号線の拡幅についてその必要性を訴え、市民の安全を確保するための早急な対応を求めた。都市建設部長の名嘉眞睦氏は、交通実態の把握と調査が重要であり、来年度に向けた前向きな姿勢を示した。
一方、健康や衛生に関連する話題も挙がった。病児・病後児保育に関する質問があり、現在のサービスの質や利用状況についても議論が交わされた。こども未来部参事の上運天健氏は、各園での看護師や保育士の確保状況についての質問に対して、休止中の施設もあるものの、利用者の要望に応えて早急に支援体制を整える必要があると答えた。
最後に、昆布地域の生活環境整備についても多くの具体的要望が出され、交通安全対策や公園整備に関する提案が議論された。住民の安全確保とともに、子供たちの育成に寄与する施策の充実が求められていることは共通の認識として受け止められた。
市議会は今後も市民の要望に応える形で、地域の課題解決に向けて取り組んでいくことを明言して会議を終えた。