令和5年3月14日、うるま市議会で開催された第167回定例会での一般質問において、議員たちは重要な地域課題について議論した。
特に議員の伊波洋氏は、嘉手納基地から発生する爆音被害への対策強化を求める発言を行った。伊波氏は、爆音訴訟が続いている状況を指摘し、騒音対象区域の拡大が不可欠であると強調した。企画部参事の中里和央氏は、防音工事対象区域の制限について回答し、改善策について引き続き協議が必要と述べた。
次に、あやはし館の健全正常化についても議論された。伊波氏は、協議を重ねた上で前指定管理者との和解が必要であるとし、市の対応を求めた。経済産業部長の松岡秀光氏は、和解に伴う債権者の履行について説明し、その後の進捗も報告した。
環境問題や地域課題では、不法投棄対策が注目された。市民生活部長の新里禎規氏は、平安名地区での監視カメラ設置などの現状を報告し、厳しい状況下でも地域の環境を保つため努力している姿勢を見せた。
また、公園維持管理に関しては、議員たちは自治会からの負担軽減を求め、今後の具体的な対応策について詰めた。戸口検討では、各地域における公園整備の必要性も強調され、住民の意見を取り入れる努力が求められる。
本議会では、観光振興策についても語られた。下門勝議員は、素通り観光からの脱却策を提示し、滞在型観光の促進が急務であると述べた。経済産業部長の松岡氏は、地域住民や商業界の協力が必要であるとし、観光関連事業の支援を行っていく方針を示した。
自殺者問題については、市民の心の健康が懸念され、対策強化が提案されるなかで、福祉部長は相談窓口の充実を報告した。特に認知症支援などにも関連し、市では地域ぐるみでの見守り体制を整備しており、全市的な取り組みが進むことが期待された。
最後に、議員たちは旧住民の要望である沖縄市への道路延長についても確認し、義務として住民の願いを受け止める必要があるとの意見が交わされた。これにより、今後の地域整備においては、住民の声を反映させる事が求められることとなった。