令和2年9月30日に開催された第142回うるま市議会定例会では、重要な議題が取り上げられた。
主に市が直面している課題として、あやはし館の指定管理問題、そして子どもの貧困対策についての質疑が行われた。
あやはし館の管理者が申請を不許可にした件について、経済部長の佐久川篤氏は、指定管理者の処分に対して行政手続に瑕疵があると評価した。これに基づき、市は指定管理者に不許可通知の取り消しを求めているが、指定管理者はこの指示に従っていない。市は地方自治法第244条の2第10項を根拠に処理を進め、指定管理者に手続きを是正するよう求めていると強調した。
子どもの貧困対策についても重要な議題に上がった。市では、貧困家庭に対する支援として生活支援や就労支援を取り組んでいるが、特に新型コロナウイルスの影響で経済状況が悪化していることを指摘され、持続的取り組みが必要とされる。所管の金城妙子こども部長は、若年妊産婦への支援強化や地域密着型の支援を今後の見通しとして述べた。
また、沖縄振興特別推進市町村交付金の2023年度での終了に伴い、今後の財源確保についても懸念が表明された。具体的な施策展開として、市の公有財産の活用やふるさと応援寄附金の活用、地域振興政策に力を入れる必要があると説明された。