令和4年12月に開催された第165回うるま市議会定例会では、様々な重要な議題が取り上げられた。特に一般質問においては、地域の公共施設の運営状況や新型コロナウイルス禍での影響についての問答が見られた。
真栄城隆議員は、市立図書館の利用状況について質問し、近年の利用者数の推移を紹介。「2021年度は新型コロナの影響を受けて利用者数が減少したが、本年度は回復の兆しが見える」と述べ、図書館が地域文化向上の重要な役割を果たすことを強調した。特に、図書館が市民にとって開かれた場所であることが求められ、様々なサービスの充実が求められている。
また、HPV新ワクチンに関する質問では、こども未来部長の金城妙子氏が回答した。定期接種対象者への積極的勧奨が再開された際に、市は約1,000人に案内を行ったという。この反応について金城氏は「案内通知以降、接種者が増え、良好な反応が見られた」と報告した。しかし、依然として接種率の向上に向けてさらなる努力が必要とされている。
テニスコート整備については、伊波良明議員が質問。「石川中学校の施設について、周辺環境が悪化している」と指摘し、特に草木の管理が必要であることが強調された。社会教育部長の赤嶺勝氏は、学校側と調整を行い、順次改善に向けた取り組みを進めると述べた。
家庭ごみについては、新里禎規市民生活部長が発言し、「取っ手付きごみ袋の要望が市民から上がっている」との声に応える形で、業者との協議やコストに関する課題について説明があった。市民が使用するごみ袋についての工夫が求められている。
また、出産・子育て応援交付金事業については、子育て世代包括支援センターにおける取組状況を説明し、妊産婦へのサポート体制が整いつつあることが示された。国の支援に基づく新たな施策が期待されている。
最後に、指定管理者制度についても議論が行われた。市の多くの施設が指定管理者に運営されている中、今後の運営方針に関しては、利用者ニーズに応じた改善が求められるという意見が上がった。中村市長は「今後も市民にとって必要なサービスを提供するために、適切な管理をしていく」との意向を示した。議会では今後の課題や要望に対し、議員たちが議論を重ねていく必要性が再確認された。