令和５年３月９日、うるま市議会は第167回定例会を開催した。
議事日程には、様々な議案が含まれ、市民生活に影響を与える重要な内容が討議された。
特に、令和4年度うるま市一般会計補正予算第9号については、原案可決の報告があり、各部門からの詳細な説明が求められた。保健衛生、教育、福祉などの関連部門は、それぞれの課題に対する提案や対応策を示した。
財務部長の島袋史朗氏は、消防関連の増額理由として消火栓設置を挙げ、設置計画の変化を説明した。選挙管理委員会関連の減額理由についても詳しく述べられ、生徒数に対する教師の対応不足が問題視された。また、公共施設等総合管理基金に関連して、土地売却益を利用する効果的な基盤整備が強調された。
一方で、中部広域市町村圏事務組合の規約変更に関しては、伊波良明総務委員長が報告し、地域における監査体制の強化と子ども支援施設の指導監査の実施についても言及した。
一般質問では、各議員が市民の関心が高い課題を取り上げ、施策の見直しや新たな支援策について質問した。勉強や健康に関する施策、地域の防災体制についても意見が交わされた。特に、兼本光治議員は観光地としての勝連城跡の活用法を提案し、歴史的価値を保ちながらの観光振興についての意見を求めた。
また、高齢者福祉においては、給食無償化や医療費助成制度の拡充も強調され、地域のニーズに応じた支援の必要性が訴えられた。市民生活部の新里禎規氏は、住民から寄せられた意見を踏まえ、来年度に向けた助成制度の扱いについて説明した。
市長の中村正人氏は、議会を代表する発言の中で、これらの施策の重要性を再認識し、今後も取り組む姿勢を強調した。特に市民に寄り添った行政実施を通じて、持続可能なまちづくりを推進していく意向を示した。
全体として、議会はうるま市の未来に向けた具体的な政策提案を行い、市民に対する責任を自覚した運営姿勢を見せた。