令和6年6月18日、うるま市議会は第176回定例会を開催し、各議員が市の重要な政策について質問を行った。
議題として取り上げられたのは、道路行政と浸水対策、特に大田区の川田5-23号線整備や、江洲区の下原第1雨水幹線浸水対策についての進捗確認である。幸喜勇議員は道路行政について質疑し、「大田区の川田5-23号線の狭隘部解消に向けた進捗状況と今後の計画について伺いたい」と述べた。都市建設部長の名嘉眞睦氏は、特定防衛施設周辺整備調整交付金を活用し、進捗率は約14%で、令和7年度に整備工事を行う予定であると回答した。
更に、幸喜議員は「下原第1雨水幹線の浸水問題の進捗状況と対応策について」と問いかけた。水道部長の座間味修氏は、排水能力不足を認識し、排水系統の見直しを進めると説明した。また、江洲区のなかばる公園付近の赤道第1雨水幹線についても最新の調査結果を報告し、新たなバイパス管設置や貯留施設の検討を行っていることを強調した。
次に、自動車運転免許取得費助成事業についても言及された。福祉部長の幸地美和氏は、障がい者の運転免許取得支援制度を改正し、対象を拡大したことについて報告。今後の情報周知の方針についても説明した。
教育行政に関しては、兼原小学校の基本調査事業が進行しており、施設の健全度確認と将来の児童数推計に基づく適正配置検討が行われている。社会教育部参事の兼城哲夫氏は、学校環境の整備に向けた具体的な進捗と今後の課題について述べた。
さらに、防災に関する取り組みとして、地域防災計画の整備状況や防災広報対策部の機能強化が求められ、地域住民と行政の関係強化が図られるべきとの意見が出た。特に、幸喜議員が指摘した防災対応マニュアルの見直しと市民への連携強化の必要性が議論された。
うるま市議会では、これら政策に基づき地域の安全性向上と市民の安心を図るため、今後とも市民との連携を密にし、具体的な対応策を実施していく方針だ。