令和4年9月12日に開催された第162回うるま市議会では、さまざまな重要なアジェンダが議論された。特に、学校閉庁日や学力テストの結果に関する質問、保育行政や学童保育の現状と課題、さらにドッジボールクラブへの支援について、的確な答弁が行われた。
この日の議会では、学校閉庁日についての質問があり、教職員の休暇取得促進が目的とされている。ただし、実施日には部活動が行われるケースもあり、利用の徹底が求められた。うるま市教育委員会の宇江城聖子教育長は、教育活動や部活動は原則として停止されると答弁した。
また、全国学力テストについても議論され、うるま市の中学3年生が全国の平均を下回っている状況が報告された。特に数学分野での学力低下が指摘されており、市では教育指導の充実を図る必要性が強調された。特に、学力向上支援員による補習指導が効果的であるとの意見も紹介された。
保育行政に関しては、待機児童の数が7人にまで減少したことが報告されたが、希望する保育園へ入所できない課題が残る。また、こども園での防犯対策の強化や、職員の健康管理に対する取り組みも求められ、その重要性が再認識された。特に、乳幼児の突然死症候群に関する研修が必要であるとの意見も寄せられ、保護者への注意喚起が行われていることも強調された。
学童保育については、希望する学童クラブに入所できなかった児童がいる現状が報告されたが、今後の施策に期待が寄せられた。特に、運動場の利用や、パラシュート降下訓練に関する米軍基地問題についても、多くの意見が交わされ、地域の実情に即した対応を求める声が多かった。
全体的に、議会では地域の教育環境の充実を目的とした発言が続き、市民の利益に繋がる充足した支援策が求められることが強調された。市は、今後も小・中学校やこども園、学童保育の充実に向けて、必要な施策を講じていく考えを示した。また、学校閉庁日や学力テストの結果、不安視される家庭環境や貧困問題には引き続き注視していく必要がある。
今後のうるま市の取り組みとしては、引き続き教育や保育における質の向上を図りながら、地域全体の子どもたちの育成環境を整えていく方針だ。