令和4年2月に開催された第157回うるま市議会では、地域活性化や防災対策、教育行政の課題など多岐にわたる問題が議論された。
平敷屋区の住宅密集地問題に関して、仲本辰雄議員は解決策を求め、住環境改善策としての排水路整備が進んでいるものの、未整備の道路があるため消防車両が乗り入れできず、住民の不安が残っていると訴えた。都市建設部参事の浜田宗賢氏は、同様の課題を抱える他の地域の改善手法を検討していると応えた。
また、電気自動車(EV)産業の振興について仲本議員は、令和4年度の予算にEV自動車コミュニティ構築事業が見当たらないと指摘し、その理由について経済部長の松岡秀光氏は、前年度の事業成果が不明なため、予算計上を見送ったと説明した。さらに、今年度中に実施される事業の検証を基に補正予算での提案を考えていると述べた。
「海から豚がやってきた」記念日についても議論され、教育部長の赤嶺勝氏は、記念日事業の一環として書籍の展示を行うなど市民への周知に努めているが、コロナ禍の影響で一部行事が中止になったことを解説した。今後は、同様の取り組みを継続していく方針も示された。
図書館の在り方について、仲本議員は、図書館の持つ役割についての再認識が必要とし、地域住民への情報提供の強化や図書館の利用促進が求められる。また、教育部門からは、図書館職員の能力向上や適切な図書管理の重要性が指摘された。
議会では、これらの議題に対する各部門の見解や今後の取り組みについて議論を重ね、市民が安心して生活できる環境の整備について意見が交わされるなど、地域の課題解決に向けた具体的な方針が求められている。