令和2年9月24日に開催された第142回うるま市議会では、さまざまな議題が取り上げられた。議会の中心的なテーマは、「一般質問」と「貧困対策」である。
特に伊盛サチ子議員は、社会福祉法人保育所建設について詳しく掘り下げ、入札手続きや業者との関係について疑問を呈した。
「入札は市の手順に従って適切に行われている」との返答を得たものの、追加工事の発生について複数の質問が続いた。結果的に、工事費用が約3億4,200万円であることや、追加で約2,530万円の工事が行われるとの説明があった。これに対し、議員は透明性を強調し、今後も入札の監視を求める姿勢を示した。
次に、貧困対策に関する質問が行われた。議員は、「子どもの貧困は全国平均の約2倍に達している」と指摘し、うるま市でも現状を直視する必要があると強調した。経済部長からは、沖縄県の子ども貧困対策推進交付金についての概要で、「令和3年度までにうるま市への配分額は約2億3,628万円」との報告があった。今後、特に就学援助の充実や新たな財源確保が求められる。
新型コロナウイルス感染症関連の質疑も続き、経済部長は、「事業者への影響を把握し、多くの相談が寄せられてきた」と述べた。また、感染拡大に伴う避難所の運営についても言及があり、「3密を避け、適切な感染対策を取り入れる」を基本に進める考えが示された。
さらに、各議員からは、安全対策や道路整備、特別支援教育の施策についても多くの要望が出され、特に伊計島や宮城島に関する具体的な整備計画が検討されていることも伝えられた。
議会は今後、地域の円滑な振興や福祉の充実に向けて、さらに協力しあうことが求められていく。議員たちは、地域の声に耳を傾け、市民生活向上を目指す方針を確認し、今後の取り組みへと進んでいくことが期待される。