令和元年のうるま市議会では、重要な議案が多く、特に補正予算案が中心となった。
本議会で質疑されたのは、令和元年度うるま市一般会計補正予算(第2号)や、国民健康保険の補正予算等である。特に仲本辰雄議員は、補正予算や野犬・ハブ対策、東照間商業施設管理費など多岐にわたる質問を行い、詳細な情報を市側から引き出した。
補正予算案について、福祉部長の当間重俊氏は、地域医療介護確保基金による補助金が大きく増額されたことを強調した。具体的には、認知症対応型共同生活介護施設の整備支援について、総額が約1億3千万円に達している。この数値は市内のグループホームの整備に不可欠であり、高齢化社会に向けた重要な施策であると話した。
また、仲本議員は、野犬・ハブ対策に関しても質疑を繰り返し、市民生活に直結する問題であるため、遅滞なく進める必要がある旨を訴えた。この件について市民部長の平良一雄氏は、業務の受託業者との契約解除後も市民生活の安全を守るための対策を講じていると述べ、今後の具体策についても言及した。
続いて、商業施設の修繕に関する質問には、経済部長の佐久川篤氏が現在の入居状況や修繕費の詳細を報告した。入居企業は三社存在し、収入はノータリン収入に加え、各種の光熱費等も含まれるため、運営面においては厳しい情勢であることを認識している様子だった。この際、佐久川氏は、今後の業務運営に対する考え方をも示した。
さらに、学校施設や教育関連の補正予算についても多くの議論が交わされた。教育部長の赤嶺勝氏は、学校の防球ネット設置事業の進捗状況を説明し、来年度までに全ての工事を完了させる予定だと述べた。
そのほか、うるま市森林環境譲与税関連の条例案についても審議され、経済部長がその意義や利用方法について丁寧に説明した。市民にとって自然環境を保全する意義を再確認できる場となった。