南城市議会は令和5年12月20日に開催された定例会で、古謝景春市長に対するセクハラ疑惑についての緊急質問を行った。質問は松田兼弘議員が提起し、多くの議員が市長に説明を求める場となった。松田議員は、市長が元女性運転手に対してセクハラ行為を行った旨の報道を取り上げ、市長の説明責任を問いただした。
市長は、元運転手からセクハラを受けたとの申し出があったことを認めながらも、行為を否定した。総務部長の泉直人氏は、双方の事情聴取を行った結果、ハラスメントがあったとは認められないとの見解を示した。松田議員はこの調査の公正さに疑問を投げかけ、外部の第三者による調査が必要であると強調。市議会の権限に基づく調査も求めた。
宮城尚子議員も一連の疑惑に関して質疑を行い、セクハラ被害を訴えた運転手への市の対応を厳しく指摘した。特に第三者委員会が設置されない理由を問うたが、市長は今後の司法手続きに委ねる意向を示した。市長の発言は、市民からの疑念を招きかねないものであり、一層の説明責任が求められる。
議会では、他の議員からもこの問題の透明性を求める声が上がり、持続可能な取り組みの重要性が強調された。市長の信頼を取り戻すためには、徹底した調査と説明が不可欠であるとの意見が一致した。この議論は、南城市における公務員の倫理と信頼回復の重要性を浮き彫りにした。議会は今後もこの問題に対して注視していく方針を示している。