令和6年6月20日、南城市議会の定例会が開催される中、議員たちはさまざまな問題について意見を表明した。
特に注目されたのは、徳田高男議員の一般質問であった。彼は、記録的な降水量に対する担当部署の対応に感謝の意を表し、さらに定額減税について言及した。この制度により、年間で4万円の減税が実現すると強調し、1日当たり約110円の恩恵が生まれることを市民にアピールした。日常生活において、この減税がどれほど影響を与えるかを考慮し、新しい制度が人々の生活に役立つことを願うと述べた。
さらに、彼は教育行政に関する質問を行った。主な焦点は、小学校入学時に購入する算数セットであった。算数セットの個人所有による経済的負担、使用頻度の低下、そして他自治体での共用化の事例について、市の見解を求めた。これに対し、教育部参事の中上郁夫氏は、算数セットは各家庭の学用品として必要であるとし、共用化においては紛失や破損の可能性が高いと説明した。また、低学年の生徒に対する教育的効果も指摘した。
次に、議員は地域課題にも触れた。農道の崩落に伴う通行止めの問題が市民に与える影響を強調。早急な復旧作業を求めると同時に、その原因についても見解を問いかけた。そして近隣農地の側溝整備についても意見を述べ、具体的な対策を市に求めた。
防災については、避難所の開設手順について質問した。大規模災害時の対応に関して、総務部長の新垣郷太氏が手順を説明したにも関わらず、議員はより具体的な行動マニュアルの必要性を訴えた。
さらに市長公約の進行状況が話題に上り、ドーム球場建設の現状について質問が寄せられた。教育部長の宮城光也氏は、現在、施設の規模や場所、財源の確保等が検討されていると回答した。
議会は午前10時に開始し、11時35分に散会。次回の会議は6月21日、午前10時に開かれる予定である。