令和6年第1回南城市議会が開催され、様々な議案が審議された。
特に注目されたのは、古謝景春南城市長に対する不信任決議案である。この決議案は、昨年12月に報じられた市長によるセクハラ疑惑に端を発し、現在も続いている議論や市民からの強い訴えを背景にしている。
提出者の宮城尚子議員は、セクハラ被害を訴えた元女性運転手に対する市長の言動について、強い抗議を表明した。市長が第三者を交えた調査を拒否したことや、報道後も問題を軽視する発言を繰り返している点を指摘。特に、「うそをついた」と笑いながら答弁する様子が報じられ、議会の権威を傷つけたことが問題視されている。
一方、反対意見も出され、新里嘉議員は、この問題が司法の場に委ねられていることを理由に挙げ、まだ結論を出す段階ではないとの見解を示した。賛成派と反対派の間で意見が分かれる中、投票が行われた結果、発議第2号の不信任案は否決された。
また、複数の議案が一括して可決され、南城市の行政運営に関する重要な事項も議論された。この中には、南城市国民健康保険事業に関する予算や、上下水道事業に関連する予算の補正が含まれており、市の財政状況や今後の計画についても意見が交わされた。
今後、南城市議会では市長への監視を強化し、市民の信頼を回復するための取り組みが求められ続けるだろう。