令和3年6月28日、南城市議会は第5回定例会を開催し、重要な議案を検討した。特に注目されたのは、久高辺地に係る総合整備計画の一部変更と令和3年度南城市一般会計補正予算に関する議案である。
久高辺地に係る総合整備計画に関しては、観光ガイドツアー用の電動カート導入を目的としたもので、総務福祉委員会の松田兼弘委員長は「観光客からの要望に応えつつ、聖地としての久高島の質を保つことが必要」と強調した。また、予算の可決に際しては「全会一致で可決される結果となった」と報告された。
令和3年度南城市一般会計補正予算においては、特に新型コロナウイルス感染症に関連する支援策が中心となった。宮城秋夫議員からは「生活困難者自立支援金に関する具体的な対応策が問われ」る中で、担当課からは特例貸付についての説明があり、社会福祉協議会が一括して管理する方針が示された。また、経済の早期回復を目指す取り組みが強調された。
他にも、子どもたちの保護を目的とした学校現場での感染症対策が議題に上がり、教育部長からは「自動水栓化が進めば、子どもたちの安心安全が守られる」との意見があり、その重要性が再確認された。議員達は、教育現場における感染拡大防止策の優先度を高めるべきだとの認識を示した。
この日の会議では、更に南城市農漁民研修センター等条例の改正や、様々な感染症対策が提案され、全体の観点から市民の安全と健康を守る必要があるとの意見が多く出された。議会はこれら全ての議題について、一定の結論に至り議決を行った。