今月14日、令和元年第4回南城市議会が開会し、空き家に関する問題や通学路の安全確保、さとうきびの生産に関する議論が行われた。
南城市では、空き家が509戸存在しており、自治会からの要望を受けて対応が必要とされている。この空き家の問題については、所有者への通知を行っており、特に建物の倒壊や周辺環境への影響が懸念されている。市民部の屋比久正明部長は、所有者や親族に対して文書による通知を行い、必要な対策を促していると述べた。市としても、空き家の利活用について検討を進め、地域住民との連携を強化していく必要がある。
また、通学路の安全対策についても重要な議題となった。親田~新垣線の通行について、交通量が多く危険な状況が指摘され、改善が求められている。玉城勉土木建築部長は、ハンプ設置などの措置を講じているものの、さらなる改善策について検討を行う方針を示した。
さとうきびの生産については、南城市における生産農家や生産量の推移が報告され、特に生産量が約半減している現状が問題視された。森山紹司農林水産部長は、適切な管理や反収向上に向けた取り組みを進める必要性を強調した。さらに、製糖工場の南部地区誘致に関する意見も出され、地域住民のコンセンサスを得ながら慎重に進めていく方針が確認された。
これらの議論を通じて、南城市では地域の安全確保と産業振興等が課題となっている。市側の関係者は、各種対策を進めていく必要があると認識していることが確認された。