令和元年第6回南城市議会定例会が、12月20日に開かれた。
議題には、農業委員会委員の罷免や大里北小学校の屋外環境整備工事請負契約など、多岐にわたる項目が含まれている。
特に注目されたのは南城市の職員給与や国民健康保険税に関する議案であり、議会内での活発な質疑が行われた。
まず、同意第13号の農業委員会委員の罷免について、役員に適さない非行があったとの理由が提示された。担当課は、関連する法律に基づき、今後の対策として研修を通じて職務倫理の向上を図ると述べた。参加議員は、今後の農業委員会運営において、監督機能やチェック体制の強化を求める意見が多かった。
次に、大里北小学校の工事請負契約について、工期と安全対策が議論された。担当者は、工期が3月末までとの見通しを示し、運動場の安全確保を重視する姿勢を強調した。議員らは、子どもたちの安全が最優先であるとの観点から支持を表明し、全会一致で可決された。
さらに、南城市国民健康保険税条例の改正案に関して、必要性には理解を示しながらも市民への周知と理解が不足しているとの指摘があった。議員らは、十分な時間を設けた市民説明会を求め、急激な負担増を避ける必要性が強調された。結局、周知不足を理由にこの改正案は否決された。
報告された他の議案についても、様々な市民生活に影響する事項が多く、特に生活保護制度や子育て支援に関する陳情が注目された。議論の中では、地域の住環境改善や福祉施策の充実を求める声が強く上がった。
全体として議会は、地域住民の意見を反映させながら健全な行政運営を目指していることが示された。議員たちは、今後も市民生活を第一に考えた政策を進めていく必要があると強調した。