令和3年第5回南城市議会定例会が2021年6月10日、開会した。議長の国吉昌実氏が会議を宣告し、各議案の説明が行われた。
会期は19日間にわたって設定され、6月28日まで続く予定である。市長の瑞慶覧長敏氏からの行政報告があり、多くのイベント参加と行政施策が紹介された。特に、南城市民4万5千人到達記念セレモニーや新型コロナウイルス対策について言及されたことが目を引く。
日程第4から第9までの各議案についての説明では、特に専決処分の報告が注目された。瑞慶覧市長は令和2年第1回議会で議決された大里中学校校舎改築工事の変更契約について、地方自治法に基づく専決処分を行ったことを報告した。
また、教育長の任命に関する同意も求められ、上原廣子教育長の任期満了に伴う再選任について説明があった。正式な手続きが整えられ、議会の同意が得られる見込みである。さらに、久高辺地に関する総合整備計画の一部変更も提案され、観光ガイドツアーの移動手段としての電動カート導入が予定されている。
議案の一つでは、南城市農漁民研修センターの機能を廃止し新たな施設を整備するための条例改正についても説明があり、地域振興への配慮が感じられる。
令和3年度一般会計補正予算についての説明では、3億1,238万5,000円の追加を含む内容が発表され、市民生活や地域経済への応援策として新型コロナウイルス感染症対策業務が強調された。特に、低所得のひとり親世帯以外の子育て世帯に対する経済支援が目立つ。
本日の日程はすべて終了した。休会日が設定され、議員は今後の議案研究に入る。次回は6月15日、一般質問を行う予定である。