令和5年の南城市議会は、3月20日、本会議が開催されました。この議会では、糸数配水池や通学路の安全性、児童館の運営、スポーツ施設の充実など、地域の重要な課題が議論されました。
今回の会議では、特に児童館の運営が議論の中心となりました。知念俊也議員は、南城市の保育施設の整備について質問をしました。「議会で児童館の所在が妥当でないとは、どのような理由からか」と問いかけると、福祉部参事の與那嶺幹氏は、放課後子ども教室との競合や、児童館の需給関係が不明確であることが主な理由として挙げられました。
知念議員は、地域のニーズに基づき、各地域に拠点となる児童館の設置が重要だと強調しました。「特に、玉城には遊び場や学び場が欠けている」とし、地域に対する課題感を示しました。市長の古謝景春氏も、その必要性を認識しており、議会ドアでの地域住民との対話を通じて事業計画を進める姿勢を示しました。
スポーツ振興についても、玉城庭球場の利用者からの声が紹介され、日よけや観客席の設置が求められました。教育部長の宮城光也氏は、現在の設置状況から、「簡易的な日よけ設置の可能性」を示唆しましたが、場所の確保が難しい現状も説明しました。
また、運動公園の集約についても議論され、施設が集約されることで利便性が向上し、地域のスポーツ活性化に寄与するとの意見が多くの議員から出されました。これに対し、副市長の當眞隆夫氏は、「市の長期計画の中で、こうした集約の必要性を検討している」と発言しました。
このように、2時間を超える会議では多岐にわたる議論が交わされ、地域の声を尊重したプランが模索されています。