南城市議会は12月9日に開催された定例会で、軽石影響や教育及び児童館建設の進捗状況について議論した。
議事では、軽石漂着による漁業や観光業への影響が大きく、依然として海岸や漁港に多数の軽石が漂着していることが報告された。農林水産部長の玉那覇 勲氏は、「軽石の影響で漁船が出漁できず、モズク漁などに悪影響が出ている。具体的な被害金額の算出は困難」と述べた。各漁協は共同で軽石撤去作業を行っているものの、専門機器の導入など国と県の支援が必要であると強調した。
次に、子どもたちの居場所となる児童館建設についても進捗が確認された。福祉部参事の外間 孝明氏は、玉城小学校区及び船越小学校区の児童館建設に関して、「現在、保護者や地域との意見交換会を実施し、建設の必要性が高まっている」と述べた。
議員からの質問の中で、教育委員会の方針が確認され、特にコロナ禍における学校教育の重要性が再認識された。
また、学校のいじめ対策についても議論され、教育委員会は未然防止に向けた取り組みを強化しているが、実際の対応に関しては課題が残ることが指摘された。教育長の上原 廣子氏は、「子どもたちが安心して生活できる環境づくりが重要」と述べた。
最後に、交通安全対策についても意見が交わされた。特に通学路の安全確保が重要視され、関係機関との連携が進められることが確認された。市長の瑞慶覧長敏氏は、「これからも地域の皆さんと協力し、安全な通学環境を整備していくことが大切」と強調した。議員は、「地域の声を聞きながら進める必要がある」との考えを述べた。