令和2年9月4日、南城市議会は第7回定例会を開催した。
7月から8月の活動を振り返り、議会に提出された議案や決算の承認ならびに補正予算についての議論が行われた。市長の瑞慶覧長敏氏は、行政報告の中で新型コロナウイルス対策や地域振興策についての進展を報告した。
瑞慶覧市長は「国際物流拠点産業の集積地域への指定の拡充に向けた要請を行った」と述べ、地域の経済活性化に向けた施策を強調した。
また、令和元年度の一般会計歳入歳出決算においては、歳入総額が257億9,979万円、歳出総額が242億9,626万円であり、歳入歳出差引額は15億3,353万円になったが、収入未済額や不納欠損額も報告された。議案の承認を求める時間が不足している段階で、新たな条例の提案も行われたが、議会の意見を募集する姿勢が見られた。
また、令和2年度の一般会計補正予算(第6号)は、歳入歳出予算の総額に8億5,759万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を325億5,294万9,000円にする内容であった。副市長の新屋勉氏は、補正の内容について、農林水産債の増額があると報告。
国民健康保険事業特別会計の決算では、歳入が57億8,833万円に対し、歳出が57億7,957万円で、長年赤字経営が続いている中で初の黒字達成を報告した。市民部長の永吉盛哲氏は「厳しい財政状況下でも抜本的な見直しが必要」とした上で、財政の状態を把握しつつ市民サービスの向上にも努めていると述べた。
終了後、議事録署名を行い、9月9日の本会議で再度一般質問を実施することが確認された。このように、本議会においては市の財政状況や新型コロナウイルス対策、地域振興に関する重要な報告が行われ、多くの議案が検討された。