令和4年第4回南城市議会(定例会)が6月15日に開催された。
本会議では、南城市の普通財産や特に大里北小学校跡地の利用について議論された。他には児童館の現状、南城市内のAEDの配置状況、交通安全に関する問題も取り上げられた。
まず、普通財産の現状について、総務部長の泉直人氏は、南城市が所有する普通財産が、建物10件、土地1900筆に及ぶことを報告した。特に、旧大里北小学校跡地の利用について、嶺井区との協議が進められている。
さらに、施設の利用目的についても言及があり、地域の文化に資する場所として駐車場の整備も視野に入れているという。これにより、地域住民への配慮も図られた形で、利用価値を高めていきたいとしている。
次に、福祉部参事の與那嶺幹氏から、児童館についての説明があった。現在南城市には7つの児童館があり、地域の子育て支援として重要な役割を果たしているという。今後、廃止予定の大里北児童館についても、地域との協力を重視し、地域の居場所を確保する方針が伝えられた。
また、AEDの設置状況については、市民部長の中本和正氏が、本市に55台配置されていることを報告。今後、設置場所の周知や市民への利用教育が必要であるとの認識が示された。特に市民が手軽にAEDを使える環境を作ることが重要とされ、広報活動の強化が今後の課題とされた。
更に、交通安全に関しては、通学路における児童生徒が関係する交通事故は報告されていないものの、交通安全対策を継続的に行う必要が強調された。土木建築部長の西村啓氏は、交通事故の予防策として、ラバーポールの設置や横断通路の整備が進められていると報告した。特に大里南小学校周辺の道整備については、地域からの強い要望があることを認識しているという。
これらの議論を通じ、南城市としては今後も市民の安全・安心を確保するための施策を優先して進めていく必要があるとされ、地域との連携も重視されることが明言された。