令和3年第6回南城市議会が9月27日に開会し、議題が多岐にわたる中、特に注目を集めたのは複数の補正予算と条例の改正に関する議案である。
この日は、議案第22号と第23号、さらには第34号から第39号までの補正予算案が一括で審議された。中でも、議案第22号に関しては「R3運座新開線(第二新開橋)橋梁架替工事(第1期)請負契約」が提案され、地域の交通網の整備が期待される。設計に関する質疑では、安谷屋正議員が「地元業者がいくつ参加しているのか」と質問したのに対し、担当課は「Aグループには南城市に本店を置く業者が7社いる」と回答した。地域活性化に向けた地元業者の参加が重視されている様子が窺えた。
次に、議案第23号の「大里中学校屋内運動場改修工事」は教育環境向上と直結し、質疑の中で「屋内運動場の耐震基準はクリアしているのか」との質問が上がり、担当者は「新耐震基準で設計されている」と説明した。この点からも、安全面の確保が重要視されていることが明らかとなった。
また、第38号と第39号についても審査が行われ、南城市の下水道事業や水道事業の補正予算案について詳細な質疑応答が交わされた点は特に異例で、今後の市政運営において注目される部分となる。
さらに、陳情に関する審査では、「コロナ禍でのワクチン接種にかかる支援の要請」や「生理用品の配備に関する要望書」が全会一致で採択された。市民からの声を基にした要請は、自治体が住民ニーズに応じたサービスを強化する重要性を際立たせている。