令和2年第4回南城市議会が開かれた。
議題には、南城市の観光振興や税条例の改正が含まれており、第3号から第10号までの議案が一括審議される運びとなった。特に注目されたのは、南城市災害時要援護者避難支援計画の策定に関わる議案である。
運天貴也議員は、南城市の災害時要援護者避難支援計画について質問した。昨年の一般質問でも同様の内容を取り上げており、進展のあることを喜ぶ姿勢を示した。質疑において、特に計画の策定背景や対象者の把握が重要視されている。
運天議員は、南城市災害時要援護者に対する計画が未策定であった理由や、対象者の具体的な人数についても尋ねた。福祉部長の城間みゆき氏は、2013年の災害対策基本法改正に伴い、名簿の作成が優先されたため、これまで計画に取り組むまで至らなかったと回答した。
また、南城市の対象者は、要介護認定を受けた高齢者や障害者らで、令和2年度は1,844人となっていると示された。
運天議員は災害対策の重要性を強調し、地域内の見守り体制の必要性を訴えた。さらに、ホームページや広報誌を通じて市民への周知を進めることを求め、地域の協力を仰ぎながら危機管理の意識を高める重要性についても言及した。
その後、議案第36号では南城市支線バス用中型路線バスの購入についても質疑が行われ、宮城康博議員がバス購入の必要性について問題提起した。企画部長の糸数義人氏は、既存の小型バスでは利用者のキャパシティが不足していることに応じて中型バスを導入する必要があると説明した。
議会は活発な質疑応答を通じて、市民へのサービス向上に向けた意義を再確認した。本定例会はその後、常任委員会に付託され、議事は終了した。次回は6月26日を予定している。