令和4年10月13日に開催された南城市議会(第6回定例会)では、火葬場の利用状況や地域の利活用策など多くの課題が浮上した。
最初の議題である南斎場の火葬待機時間については、急激な死亡者数の増加が影響していることが指摘された。南城市では南部広域市町村圏外からの火葬依頼も多く、全体の22.4%を占める。市民部長の中本和正氏は、待機時間の長さに対する市民の声を受けており、改善に向けた取り組みが必要であると述べた。遺族が出来るだけ早く火葬ができるような方策を検討している。
次に、グリーンタウン体育館の利活用についても多くの関心が寄せられた。閉館後の利用は公共駐車場とする方針だが、住民からは様々な活動ができる機能を持つ施設への要望が挙がっている。自治会長や地域住民の意見を考慮し、多様な機能を有する複合施設に再利用されることが期待されている。
また、大里稲嶺十字路の渋滞問題についての議論も重要なポイントとしてあがった。こちらは両側からの車両が交差する中での渋滞と交通安全の両立が課題で、右折信号機の設置が望まれているが、現状では難しいとの回答があった。市当局は、地域の協力も得ながら、可能な限り緊急対策を検討して進めていく意向を示した。
また、市役所庁舎周辺の観光整備計画についても言及され、夜間照明の設置や緑地の利活用が求められている。企画部長の玉城勉氏は、現状の観察とともに利用方法を模索しているとした。最後に、自殺対策の問題も重要視され、福祉部長の城間みゆき氏は、自殺予防のための啓発活動とゲートキーパーの養成に力を入れることを強調した。
このように、南城市議会では市民の安全と快適な生活環境を提供するため、多様な課題について見解が共有され、改善策が求められた。