令和2年5月25日、南城市議会は臨時会を開会した。感染防止対策が講じられる中、市民生活支援のために様々な議案が審議された。
市長の瑞慶覧長敏氏は、新型コロナウイルス感染症への取り組みについて説明。市のホームページやQABデータ放送を通じて市民への情報提供に努めたと述べた。特に、市民に対し一律10万円の給付を行う特別定額給付金の支給が取り組まれていることを強調した。また、福祉施設にはマスクを配布している。
会議では、農業委員会委員の任命、国民健康保険条例の改正、後期高齢者医療条例の改正が議題となった。特に、国民健康保険条例の改正は新型コロナウイルス感染症対策として、感染症による傷病手当金の支給を可能にするものである。これに対して市民部長の永吉盛哲氏は新型コロナウイルスによる影響を受けた世帯への支援が重要であると指摘した。
また、令和2年度南城市一般会計補正予算(第2号)も審議され、特に新型コロナウイルス感染症に関連した施策が盛り込まれた。この補正予算には、子育て世帯への臨時特別給付金が含まれ、児童一人当たり1万円が支給されることとなる。議員の宮城康博氏は、今回のコロナ対策事業の概要や周知方法を確認するとともに、具体的な施策が必要であると意見を述べた。
さらに、議論は政務活動費の臨時特例についても及び、議会運営委員長の前里輝明氏は、コロナ対策に従事するために政務活動費の交付を見合わせる提案を行った。これにより、議員の政務活動費は半期分を支給しない特例が可決された。
最後に、議案はすべて賛成多数で可決され、午後4時14分に会議は閉幕した。市民の安全と健康を確保するための施策が今後も実施されることが期待される。