南城市の12月定例南城市議会では、さまざまな重要な議題が取り上げられた。
最初に妊産婦の歯科検診に関する議論が行われた。上地寿賀子議員は、妊娠中の口腔ケアの重要性を強調し、虫歯や歯周病が母体や胎児に与える影響について説明した。市民部の森田ゆかり参事は、妊娠中の口腔健康が低出生体重児のリスクと関連していると述べ、妊産婦への歯科検診助成の必要性を認識しながらも、年度途中での導入は難しいとの見解を示した。ただし、妊産婦の口腔ケアの重要性が高まっているため、今後の検討を行うことは約束された。
次に、大里南小学校の校舎増築計画について進行した。この計画は児童数の増加に対応すべく、特別教室や多目的教室を新設するものである。教育部長の宮城光也氏は、増築の配置計画とスケジュールについて説明した。参加者からは増築による遊具エリアの影響に関する意見が出されており、その周知方法についても改善が求められた。
また、通学路の整備が必要とされ、土木建築部の玉那覇勲部長は、路側帯や舗装修繕について計画していると答えたが、排水の整備に関しては今後の課題として残されている。
さらに、土砂災害に関する報告もあった。この分野では8か所の警戒区域が追加され、関係機関との連携を強化する重要性が再確認された。特に市民への注意喚起が必要とされ、土木建築部長は今後の説明会の実施に前向きな発言を行った。
最後に安谷屋正議員は、災害時の電力確保について提案を行い、持ち運び可能な蓄電池の導入を推奨した。市民部の泉直人総務部長は、その必要性を認識し、様々な電力供給方法の検討を行う意向を示した。
このように、南城市議会では市民の安全や健康に関わる多くの重要な議題が議論された。議会は今後も市民のために積極的な施策を検討していく意向を示している。